IndexNo:161:6月の売上と損益分岐点
「商品が悪いわけでもない。社員が無能なわけでもない。顧客のニーズに応えていないわけでもない。それなのに売上が減少し、もちろん利益も増えない。いくらガンバレとハッパをかけても成果が上がらない・・・・・・・・。と言うのが6月の結果だ。とにかく、売店も売れないし、結婚式などの仕事花も昨年からすると減ってきている。また、昨年は暖地物の価格が、そこそこ良く収入もあったし、高冷地物も値がついた。これに関しては昨年は、暖地物から高冷地物の移行がスムーズにいったと思うが今年は移行が、うまく作動せずにとにかく荷物がだぶついてしまった。そして、売店の売上減で在庫はいっぱいとなり、購買意欲もなくなったのが現実だ。 昨今、この花市場業界は同じパイの奪い合いとなっている。市場の規模は変わらずに、どこかが伸びた分だけ、どこかがへこむというゼロサム市場では、通常の企業努力では売上増大も増益も望めない。そういう状況で、私の考えでは「損益分岐点」を10~15パーセント下げることを目標に、筋肉体質の企業になる事から始める。(損益分岐点とは売上高と総費用が一致する点。言い換えると、純利益がゼロとなる点)実際には、20パーセント下げることも少なくない。そういう体質になることが「増益」経営の基本であると思います。 私たち、中小企業の最大の弱点は、「計数管理」「管理手法」が苦手な点だが、要は会社の成長を阻害している要因を発見していけばいいのです。そこから、利益を出す方法がおのずと見つけられる。 増益経営は、経営者ひとりで実現できるものではない。自分で「判断できる」「結論を出せる」ジャッジマンとしての存在でなければならないのであると思うのです。 |