IndexNo:163:大型市場に引け目を感じ、負ける心になることが問題だ。

今や、大型市場でも問題は山済みである。ところが、中堅、中小の市場の社員や幹部のなかには、到底自分たちには太刀打ちできないと思い込んでいることが多いのではないだろうか。
先週、開催された鉢物の某組合の総会の懇親会で他市場の担当の方とお話していると、多くの方があの市場は「規模が違うから」「取扱量が違うから」の答えが返ってきます。また、売上の話になると大型市場の仲卸に攻められて伸び悩んでいるとのこと。

どんな大型市場、優良企業でも必ず弱いところがある。そこを集中的に攻撃するのである。これをやれば必ず競合に勝てる、というポイントに万難を拝しすべてを集中させる。あれもこれもと、同時並行でエネルギーを分散することでは絶対に勝てないと思うのです。

あるパソコンを造っている小メーカーの製品が、大企業の製品を食っている事実を知っていますか。これは特殊な業界の特殊な現象ではない。似たような事実はどの業種でも見ることができます。小さい企業でないとできないことは、たくさんある。小さいからこそ、全員がすぐ団結できる、そして素早い行動が取れる。そして顧客と親しくなれる。

相手の規模や、その一面を見ただけで、「負けた」と考えてしまう「心の弱さ」が問題なのである。今の心の状態が、私たち中堅、中小の市場をつくりだしているのである。壁は自らが作って乗り越えるものである。そしたら、知らず知らずにできた壁も簡単に乗り越えられる。私はきっと大型市場に勝てると思う。何故なら、最高のスタッフと最高の人生を持っているから。