IndexNo:173:常に顧客の方を向いて仕事をしている

今週、24日25日と大田花きにて、中央卸売市場部会主催の幹部社員研修会が開催された。大型市場がここまで顧客の方を向いて仕事をしているとは、正直思わなかった。中小の市場が、やらなければいけない最低限のサービスまでやっている。これでは勝てるはずがない。地方の市場を含めて他市場も素直に認め、学ぶべきではないだろうか。我々中堅市場との差は開くばかりで「先に進み」追いつけないのが現状である。

顧客が商品やサービスを買ってくれるから企業経営が成り立っている。これはどんな企業でも同じであり、また当たり前の仕組みであるから、いまさら念を押すまでもないかもしれない。しかし、この当たり前の仕組みが忘れられているのではないかと今回の研修会で気付くのはどういうことだろう。会社の仕事はすべて、顧客のために行われているということを確認すべきだろう。決して、上司のためでもなければ会社のためでもない。そうだとすれば、常に顧客の顔が見えていなければならないはずだ。そして、顧客が最終的に満足するまで、仕事は続くということを一人一人に理解させることが大切である。

ある程度、軌道に乗った企業であれば、社員の多くは、知らず知らずのうちに、顧客が会社に来てくれるのは当たり前、物を見せれば売れるのが当たり前、という真理の逆のことを思うようになってしまうもの。
その結果、感謝の心を忘れ、顧客の価値よりも、上司や会社に評価してもらうにはどうすればいいかだけを考えるようになるのである。顧客に歓迎されない仕事に意味がないのである。それをしっかりしつける必要がある。