IndexNo:174:日経新聞の取材後に感じる事
先日、日本経済新聞の取材に応じた。我が社の企業理念、先進的な営業について市内の某会社の社長殿からの紹介でということであった。確かに、我が社は九州のローカル市場という観念からみると、先進的なものをやっている。3年前からの営業会議でのノートPCの利用及びメルアドの全社員取得、2年前からのロジスティックス(物流)革新、今年開始したネット(Web)販売及びサービスと西日本の市場でここまでやっている市場はないのが現状である。また、市場の基本サービスは個々の役員、社員は忘れてはいないと思うが、しょせん私達人間が集め、売ることの限界の中で顧客とのコミュニケーションはまだまだ欠如している。代表である私が方針を決定しても具体的な行動に移すことが最重点課題である。 「具体的な行動が大切だ」と言っても、ただやみくもに体を動かすことや、夜遅くまで残って働くことだけが目的のような、会社に対する奉仕的な姿勢を求められているわけではない。ところが、忙しそうに動いている人が高く評価されるとでも思っているのか、事前の計画も何もないままに、やたらと動き回るだけの人がいる。デスクワークをしていると、さぼっているように思ってしまう傾向も、多くの企業に根強く残っている。 したがって、要領のいい社員というのは、社長である私の目の前だけで、これ見よがしに動き回る。本来、頭を使ってもらわなければならない幹部候補がである。また、その都度、社員がいちいち社長の顔色をうかがう、というような低次元の行動がまかり通っているのも問題である。もともと優秀な社員であっても、次第に「奥の院」を気にしながら行動するように染まってしまう。 具体的なやり方まで指示された通りに行う、つまり言いなりになるのが忠実な社員だと思っているのではないか。トップの方針に沿って行動することと、言いなりになることとは違う。重要なことは、成果につながるかどうかであり、それを幹部の行動規準として肝に銘じるべきである。 |