IndexNo:177:キリンビールが世界シェアNO1で思うこと。
23日の日経新聞にキリンビールがイスラエルのカーネーション育種、苗販売会社シェミー(シェデマ)からカーネーションの品種権、育種プログラム、営業権を取得して世界品種販売シェアが25%から30%になり、シェア首位になることが記事として掲載されていた。これに関しては、花き業界の一人として、いや花き業界として歓迎したいと思う。弊社ではカーネーションが他洋花に対して非常に苦戦している現状で、キリンの今回の件で市場サイド、生産者サイドに新品種などの情報が早く入ってくる事も事実だし、現在でもキリンからのカタログや新品種の情報が送られてくる現状にあって、最終的には生花商、パーソナルユーザーにも利益が還元されるのである。 強い会社には、常に時代の変化に合わせて自らを変えていこうという革新の思想が根付いているものだ。それは、企業活動の表面に表われた結果よりも、社員一人ひとりが自分を変えていこうという意識を持っていることで感じ取れる。逆に、弱い会社ほど、現状のままでいいんだと思想が一人ひとりの社員に根付いているのである。とりわけ、会社の役員ともなれば、指導される側よりは、はるかに多く経験し勉強しているのが当たり前であるだけに、自信も度を越すことがあり得る。 私の会社では、毎朝、専務を中心に役員と社員で市場内を清掃する。これは、常に朝早くから遠方から、また忙しい中で当市場まで来て頂くことの「感謝」の気持ちで「綺麗な市場で迎える」ことを基本として続けている。そういう「感謝」の気持ちが役員、社員の気持ちを変えていく原点ではないだろうか。お客様は気付いていると思うが、気持ちよく「花]を買っていただき、私たちは生活をしていることを忘れてはいけないと思う。 |