IndexNo:190:忘れていた 『空』
先日、長野の友達夫婦(子供2)が遊びに来た。花き業界とは関係のない異業種の方で、とある会社の社長をしている。JC(青年会議所)関係の友人で、色々と情報の交換をしている。弊社のネット(Web)取引の話をしていると、友人の子供のかおりちゃん(8歳)から言われたのである。「みきやおじちゃん、何で車に乗っても、お話していても前しか見ないの?」「なんで空見ないの。こんなにキレイなのに」と。その後、かおりちゃんと「空」を見ていたら思った。ここ10年近く、ゆっくり「空」なんか見たことないな。こんなに広く青かったのか。 今のこのご時世に「空を見る」ということはおかしいのかもしれない。ひとが聞いたら笑われる話でもある。しかし、現実に「空」をも意識していなかった。「空」を見てこんなに・・・とは思わなかったのでもある。 かおりちゃんという子供に教えられた。いつも忙しそうな顔してる。何で前しか見てないの。何で何でと・ とにかく余裕がないことに気付いた。常に色々な事を想定して考えている。ネット(Web)は切花についで鉢物もやる方針を社員他顧客に伝えた。いまは鉢物のネット(Web)方法論を毎晩のように考えている。今までもそうだ。会社を任されてから、経営の見直し(H8)、人事の見直し(H9)、信販会社との提携によるフラワーカード取引(H9)、韓国商品の扱い(H10)、IT化の進め(H11)、台車輸送(H13)、国のロジスティックスモデル事業(H13)、ネット(Web)販売(H14)といろいろなアクションを起こしてきた。そんな私には朝も昼も夜も、そして一年中「空」を見上げる余裕なんかなかったのである。 明日から、社長室に入室したら『空』を眺めてみよう、何も考えずに。自分に素直になれるのかもしれない。 |