IndexNo:192:輸入商社も生き残りをかけて

29日に輸入商社3社(F.メックス青木社長、クラッシック佐々木所長。ワイエムエス坂本社長)の話を聞くことができた。各社ともあらゆる情報を収集して、今後の営業の目標設定をしていた。弊社のネット(Web)サービスについても、3社とも、今以上に協力を頂けるということで、今後の商品の供給体制も整っていきそうだ。

YMSの坂本社長の話の中に、レザーファーンの件があったので紹介しておこう。私達市場も買参人も、最近の輸入R.ファーンの質の良いことは知っての通りである。しかし、ひと昔前のR.ファーンについては持ち、質とも悪く、胞子も付き、最悪だった。しかし、坂本社長他業界の努力により、今の商品が何不自由することなく手に入る。ここまでの商品を供給することには大変な努力、忍耐及び時間が必要だったに違いない。市場マンがさりげなく販売しているR.ファーンでも、(プロジェクトXではないが)多くのドラマと苦労があったと思う。逆に、坂本社長は今の買参人の苦境に立たされている立場も理解されていた。だから生花商の立場になって、購入される方々が納得して使用頂ける商品の供給につながったのかもしれない。私達市場も、ただセリor相対で売るだけではなく、買う、使用する方の立場になって販売しなければいけないと再認識した。

営業活動とは何か?。「当然、商品を売って売上を上げること」駆け出しの市場マンならそんな応えも許されるかもしれないが、あまりにもお粗末である。もちろん商品を販売することは重要な仕事である。しかし、それよりも「明日につながる新しい客」を創造することが求められているのである。見込み客がなければ、翌日からは私達、市場マンは活動できなくなってしまうからだ。誰かが「可能性なし」と判断したところに、違う他の市場マンが活路を開いたケースも少なくない。個人の能力の限界を組織力で破り、「明日につながる客」を獲得していくのである。

目標が達成できなくなってくると、「今日の売上」のみに心が奪われがちになる。しかし、そういう時こそ、私達マネージャーが「明日の客」を意識した営業活動をリードしていかなければ、市場マンはますます窮地に追い込まれることになる。私達マネージャーの責任は大きいのである。いつも出荷して頂ける荷物の中にも、お買い上げ頂いている生花商の皆さんの中にも数多くのドラマがあることを市場業界は知らなければいけないと思う。