IndexNo:195:無題

今週は「みやざき花の祭典」審査のために、毎月給料日に社員に贈る、今月のメッーセージの中から平成13年7月に書いたものを掲載しますのでご了承下さい。

                「改善」ではなく「革新」を志せ


「改善」は海外でも「KAIZEN」と日本語のまま発音されている単語のひとつです。私達、日本企業の水準を世界一に押し上げた経営手段として、高く評価されています。販売力の効率化という分野で、海外企業が日本企業に学ぼうとしたのが、この「改善」の手法なのですね。

改善とは、現状を見極め、問題点を洗い出して修正していくことです。現状の延長線上に、より効率をあげていくという試みなのです。わたしは、ここで決してここで「改善」には意味がないと批判しようとしているわけではありません。日常的な問題に対して、できるところから、できる範囲で、どんどん[改善]していこうとする全社的な取り組みで、成果を上げているケースも少なくないのですね。私が目指すべき「革新」とは現状の枠組みそのものを、根本から一度、否定してみることなのです。仕組みをいったんゼロにして、見直す。業務の進め方、事業そのもの、商品のありかた、セリ売りや販売の手法など、構造そのものを「革新」することを目指すべきであると思います。

今年の4月に営業の担当を大幅に入れ替えたのは、皆さん承知の通りです。最初はみんなバタバタしていましたね。しかし、すぐに対応した人もいれば、いまだに過去の担当のぬるま湯から抜けきれない人もいるのです。私は、その人にはいまだに何一つ言っていません。しかし、その他の担当者との差は開く一方です。先月、大峯聖之くんと山田明宏君のことを書きましたが、彼達は実際にできるか、できないかということより「まず動く」ことを判断してやっています。みんなは「そんな大胆なこと、できる訳がない」と頭から少なからずとも否定する姿勢でいましたね。しかし、現状では彼達の行動は「素晴らしいものであり、やる気も最高潮」にあります。中堅の人たちはもっと「足」で稼いでみれば!!!!

業務の効率を上げてり、ちょっとした工夫で作業の流れがよくなったりします。そのような日常の「改善」レベルも重要でありますが、そればかりにとらわれていては「革新」は起こせない。これを読んでいる諸君、もう何年同じことを繰り返していますか??。朝、出社してセリ前の準備から始まり、セリを行い、セリが終わったら生産者に連絡して、毎回同じ内容の話で終わり、電話で次のセリ日の荷物の集荷で終わる。 そこで「革新」なんです。

まだ、ミイラには早すぎる。 要領で稼ぎますか?  それとも「足」で稼ぎますか?

                                       代表取締役 小倉幹哉