IndexNo:197:足で稼いでなんぼの世界

先週のコラムの高校の花の件での応援メッセージがすごかった。全国から多くのメールを頂いて、早速、彼岸明けに教育委員会や行政と協議をしたいと思っている。もしも、今の流れを変えられたら、近年最高の販促活動の一環となるだろう。

仕事で頭を使わない社員は困るが、足(体)を使わないのもそれ以上に困るものだ。営業部門では、買参、生産者と訪問活動をしないで実績をつくれないのは、言うまでもない。ところが、『件数より訪問の中身が肝心だ」とばかりに、訪問件数を二の次にしてかえって業績を落としているケースさえある。営業だけでなく、どんな仕事であっても、稼ぐことの基本は『足』だということを忘れてはならないと思う。携帯電話、メール、FAXとこれだけ連絡する手段が増えてくれば、デスクワークの仕事が多くなるのは当たり前なのだか、私は社員の『尻』をいつもたたく。「足で稼がんかい!!」・・・。

足を使うということは、さらなる労力を費やすとともに、時間をかけるということでもある。この「時間をかける」という点に、面倒くさいと感じる原因がある。忙しい中で、すべてのことに充分に時間を割けないだけに当然の心理であろう。しかし、効率だけを追究していたはずが、いつのまにか「手抜き」となり思わぬところでよけい効率を悪くしていることに気づくべきだ。たしかに限られた時間を最大限有効に使うべきで、ムダをなくし要領よく仕事をすることは大切だと思うが、くれぐれも労を惜しんだ手抜きだけはするべきでないと思うのだか。

実際、仕事の本質というのは、足を棒にしなければ分からないことがたくさんある。お客様のクレームやどんな花々がこれから生産されるのか、今どんな商品が売れ筋なのか、この花は花持ちが悪いとか、お客様の情報は「目」で、「耳」で、「あたま」で取得することが重要なのである。昨年の6月より始めたネット(Web)サービスも『足』で稼ぐことがいちばん大事なのである。社員の安易な油断を注意していきながら、方向転換させていくことが私の重要な仕事なのである。そして、私も足で稼ぐ。業界のために。そして会社のために。