IndexNo:216:新生、岡山総合花きを見習う

昨日から今日に掛けて岡山総合花き(岡山県生花と岡山花き園芸が7月1日に合併)に出向いた。合併後は売上も70億位の大型市場へと変貌を遂げた。市場に着き、「岡花」さん(場内仲卸)に挨拶を済ませ役員室に案内され、色々とお話を聞かしていただいた。売場面積においては国内の中央卸売市場のなかでも最も広いのではないかと思った。そして冷蔵施設と商品置場も別棟にあり、施設規模も広大であった。うらやましいのひと言

確かに合併後、3日目ということで役員、社員の方々も大変な苦労の中での仕事であったろう。しかし、流石に石田社長の手腕において鉢物セリ、切花せり(4日)もスムーズに作動していた。4日に切花セリを視察させて頂いたが合併前の両社のセリ人も呼吸が合い、活発に販売をされていた。荷物も順調に集荷され、今後ますます伸びるに違いないと感じた。

また、市場到着後突然「小倉社長に役員と幹部社員に講話を頂きたい」と要望があり、1時間の持ち時間においてホテルにて「我が社の紹介、営業内容、ネット(Web)販売の今後等について」お話したのであるが、我が社より素晴らしい市場のスタッフの皆さんを前に話することがおかしいのだが。しかし、それは同じ花き市場で働き、同じ『想い』の業界の同志である。私の講話に一つでもビジネスチャンスをみつけて頂ければ嬉しいと思うのだが。

今回の出張で感じたことがある。それは今、花き市場にとって最も大事なことは、タイムリーな現場感覚であると思う。ビジネス現場の第一線の幹部リーダーは、日々肌で感じる顧客や市場、流通、生産技術などの変化をいち早く察知し、経営者の立場で主体的に課題を設定するぐらいでなければならない。その課題は、新規事業の創造、あるいは事業のやり方を変えることで事業そのものを革新するというようなものである。そして、ビジネスの新たなプロセスを創造し、部下にも徹底指導していく力を持たなければならないのである。その力を「事業構造改革力」と呼ぶ。経済構造が大きな変革期を迎える中、市場が生き残っていくためには「事業構造改革力」を持ったビジネスリーダーが何人いるかに左右されることを感じた。私共の市場も岡山総合花きのような「伸びる」市場を目指さなければならないのである。