IndexNo:221:量販店の社員教育

弊社のお客様である「うめこうじ」の社員教育についてお知らせしたい。「うめこうじ」の永野社長は社員教育について、かなりの『力』を投資されている方である。先日の木曜日は鉢物市で市場内は台車と資材とゴミ等が山のように山積している。買参の方々は購入された商品を車に積み込み、店舗にいそがれる。もちろん「うめこうじ」の社員の方々も多くの商品を台車に積まれ自社便のトラックを待たれる。多くの商品を購入されているために「うめこうじ」の社員の方々が台車に乗せ終わる時は市場の社員だけになってしまうのだが。

「うめこうじ」の方々は台車を移動されて、その後、男子の社員の何人かがホーキを持ってこられ、掃除をされていた。その状況を見て驚いた。ゴミ問題に関して、最近の買参の方々のマナーの悪さが目立つ中で、最後まで残られた「うめこうじ」の方が掃除をして帰る。この記事を読まれる方は「あたりまえ」だと思われるが、全国どこの市場でも掃除までされて帰られるお客様はいないのである。永野社長の徹底した社員教育に感銘を受けたことは事実である。

人を動かすというのはむずかしいものである。部下であれば、指示・命令である程度は動くものの、それではとても期待に沿うような、あるいは期待以上の動きはしてくれない。部下自信が、ヤル気を高め、自主的に動いてくれることが上司の切なる願いであろう。「何度言ってもわからない」「仕事の進め方がマズイ」「平気で同じミスを繰り返す」とこういった傾向は『今どき社員』と言われる若手社員に当てはまる。世代のギャップとか、今どきの若者だから・・、などという解釈では解決の糸口さえ見つからない。上司として、今までどれだけの対応をしてきたかを、謙虚に振り返り、これからどうするのかを前向きに考えなければならないのである。

今ここで何をすればいいのか、どのように働きかければいいのかが、具体的にハッキリわかれば、今一度、困った部下に火をつけることができるはずだ。「使えない社員」のレッテルを貼ってしまった社員でも、辛抱づよく育てる気持ちさえあれば、必ず戦力として使えるように変身させることができる。また、それが私達、上司としての義務でもある。