IndexNo:224:2003年お盆商戦について

今年の盆商戦については11日の後半が下落した以外は安定した(産地が言う)価格で取引された。関東、関西が大暴落したとの情報であったが、『あの商品であれば』当たり前であろう。関東、関西の仲卸から大菊、小菊が突然に転送されてくるのであるが、すべてが『冷蔵品』であり、花は3日で満開となり、葉は2日で黄色に変色してくるのである。出荷者がそのような商品を出すのか、また仲卸等が貯めているのかは不明であるが、地方の花き市場をバカにしないで欲しいと思うのは私だけではないはず・・・・・・・。ある市場外の仲卸が東京は安いからと言い、仕入をされた。殆どの商品が痛んでおり、冷蔵品のオンパレードで多大な欠損をされたそうだ。

確かに弊社では、下がることなく高値で取引された。しかし、平常の産地から送ってくる荷物に関しては『冷蔵品』などは、ひとつもなかった。あるJAの出荷担当者から、「宮崎が一番安定している」とお褒めの言葉を頂いたほどだ。黄大が不足して高値を呼んだが、全体的に洋花もすこぶる安定した販売ができたと思う。やはり、お客様が安心して購入できる商品を市場は集荷しなければいけないと思う。母の日の「冷蔵品」での経験を忘れてはいけないと思う。

話は変わるが「ほめる」「叱る」というのは、簡単なようでいて、実はケースバイ・ケースの複雑な事情がからんでくるから、ひと言で「こうすべきだ」ということは言えない。多くの管理職(トップ)が現場での判断に迷うことのひとつである。最近はもっぱら「ほめる」ことに重点が置かれているためか、叱ることが苦手な管理職が増えている。ほめることで、やる気を引き出す方が人材の活性化につながるという考え方が多くなってきている。しかし、実際には、叱って嫌われたくない、部下との人間関係をこわしたくないというのがホンネという場合も少なくない。極端な話、ほめるだけなら誰でもできる。うまく叱ることがむずかしいのだ。

しかも「ほめる」ことでメンタルな部分でやる気を引き出すことはできるが、個々の処理能力等が具体的に向上するわけではない。今、管理職を含む色々な分野で、いちばん欠けているのは「正しく叱る」ことであると思う。正しくというのは、あくまでも相手の人の能力のアップにつながるような叱り方で、ということである。本人もしくはグルーブが至らない点を自覚できたら、それは、厳しい言葉を使わなくても、正しく叱ることができたと言えるのではないかとおもうのだが。