IndexNo:226:経理は決まりきった仕事の繰り返しではない。
明日、当社の経理の井上君と山口さんの結婚披露宴に出席する。二人とも入社3年目で頑張って仕事をしてくれている。経理の仕事は営業部隊を支え、会社の金銭の流れを担当する重要な部門であるのは間違いない。 井上君に関しては、一家の首長として、それなりの成果の出る仕事において今以上に努力して、いい生活ができるように、いいお金を取って欲しいと思う、そのためには「熱き想い」をもってやらなければいけない。 経理の話になるが、よく「経理の仕事って毎日同じことの繰り返しであんまり変化があるようには思えない」とこのコラムを読んでいる皆さんがそんなことを思っているとしたら、それはスバリ間違いです。経理という仕事ほど奥が深く、知れば知るほどおもしろくなる仕事はないのです。もちろん一朝一夕におもしろさがわかるという仕事ではありません。また、営業部門などのように「今日はこれだけ売上たぞ」といった、直接的な手ごたえには欠けるかもしれません。 『経理』というのは熟練を要する専門職です。昔から「経理は10年やって始めて一人前」と言われますが、配属されて数年間はひたすら知識を蓄え、経験を積むことに専念するしかないのです。きっちり「下積み」をしておけば、やがて他の部署では味わうことのできない仕事のおもしろさが見えてきます。それは「会社のすべての動きが数字でわかるようになる」というおもしろさです。ときには経営陣から、経理的な助言を求められるかもしれません。そればかりか「会社のお金」を管理する責任ある部署の担当者として、社長にハッキリと意見をしなければならない時も必ずあるはずです。これらの特権は経理だからできるのです。 |