IndexNo:227:無 題
9月になって、毎日30度を越す気温に体調を壊す人達が増えている。昨日のニュースでも高校生が熱射病で倒れて重症の生徒が出ているとの報道があった。花き業界も大変である。年末の大菊(ノーピンチ物)の植え付けがちょうど今頃に行われ、生産者の方々も高温のハウスの中での仕事になり、体調管理には是非、気をつけて欲しいと思う。 ところで8月の市況であるが価格については平年並みでは取引されたとは思う。しかし、昨年は菊関係の高騰で市場売上が過去最高を記録する位の状況で推移し、今年は前年比75%とかなりの売上ダウンである。この状況は9月のお彼岸まで続きそうで、9月もダウンを覚悟しておかなければいけないのではないかと思う。 12月の年末商品の話になるが(私たちはもう年末の準備に入っている)、今年は千両が不作の年であり、また、長雨が続いた関係で開花時の受粉が思うようにいかずに、実付が悪いとの情報が入ってきている。現に私共の地元千両の産地でも半分が、同じ状況であるとの報告を担当の黒岩常務から耳にしている。先週から、国内各地の市場さんから千両の取引のお願いがあり、お断りしている状況である。このような年でこそ、買参の方々とネット(Web)取引のお客様に良品の商品を供給するサービスをするのが当たり前だろう。 12月はカジュアル菊の植え付けも例年通り順調に進んではいるが、前準備も大変な苦労の連続であった。長雨と高温の関係で苗の準備がうまくいかない生産者の方々が多く、担当の伊東係長が社員を引き連れて、炎天下の下で「ほ」取りに専念し、やっとのことで苗を揃えることができたこともご報告したい。買参の方々やネット(Web)でお買上頂いている方々には『商品を揃える』ことには何ケ月前から、それぞれの担当者と生産者は苦労をしていることを理解して頂きたい。しかし、花き市場はそれが仕事だと言われたら、何も言えないが。 花き業界では買参と生産者は5対5(ヒフティヒフティ)の関係が望ましいし、お互いが相手の苦労を知ることが一番大事なことである。しかし、最近は互いの苦労を知らずに意見(悪い、安い)を述べる、両人が多いことも真実である。市場の役割は、互いの苦労を知ってくれる、どのような場でをつくるかが問題となろう。それには、先日のボーリング大会後の懇親会は最高の場であったろうと思うのだが、なぜか買参の参加者が少ないのは何故だろうか。 |