IndexNo:239:伝えたいことが3件あります。
25日は父の80歳の誕生日であった。当社の歴史の始まりである宮崎市で花市場を始めたのが、昭和36年であった。その後、都城でも花市場を始め、ひとつの歴史を築き上げた父である。ワンマン社長と言われてはいたが、関係者の方々から「人が本来持つ優しさ以上に寛大な人であり、魅力ある人間であった」と聞く。有名であった『焼酎』をこよなく愛した父も、今では禁酒し、亡き母の遺影に線香をあげる毎日をおくっているのである。久しぶりに会う父は元気で顔色も良く、昔話をしている時が楽しいとみえて笑顔で接してくれた。今でも、父に会いに来てくれる生産者の方や花商さんも多く、父の人柄が「人」を呼んでいるのだろうと思うし、私もそんな父を今でも尊敬し、父に一歩でも近づきたいと思っている。 昨日、宮崎市花のまちづくりコンクールの最終審査があり、毎年恒例である審査員として現地審査を行なってきた。ガーディニングを愛する方々のレベルは本当に高くなってきており、私を含め、審査員である生産者の方や業界の方々が知らない花木まで植栽されている。庭の作成に関しても、どちらがプロなのかと思うぐらいに説明をして頂き、花のまちづくりという推進運動が浸透してきたことに、宮崎市(行政)のご努力に対し、敬意を表したいと思う。我々、花き業界も元気な市民にエネルギーをもらわなければいけない。 最後に、この暖冬であるが年末商品にもかなりの影響を与えそうだ。生産出荷が7日から10日ぐらいの日数で前進している。カジュアル菊にも言える事だが5割近い35万本が減少する予定である。今になって注文を断る状況になってきており、例年注文していただく方々には何とか納品したいと思っている現状である。洋花も球根系を含め、出荷が前進傾向にあり、25日前後の大市時の集荷に課題を残している。これからの天候次第であるが、果たしてどうなることか頭の痛いところである。しかし、ここを何とかクリアしていくことが市場の使命であり、そうしなくては会社の発展もないのである。今こそ『足』で稼ぐときである。 |