IndexNo:241:農業の行方

野菜の暴落が続いていることが、テレビ、新聞等で報道されている。先日も、福岡の菊生産者の方々の話しの中で、ホウレン草を2tトラック一台分出荷して1800円しか手取りがなく、明日にはローターにてハウスごと処分するとのことで、年末を越せない生産者の方々が多くいらっしゃるそうだ。また、新聞等で連日トップ記事として掲載されている、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)との自由貿易協定(FTA)締結に向けた政府間交渉で国内の農畜産物の重要品目が危機に立たされている。何故、今なのかという疑問で私としては理解に苦しむところである。

果たして日本の農業の未来はどうなるのだろう。確かに輸出している農産物もあり、FTAに参画したいという農水の意見も分かるが、農業に従事する人を犠牲にしていいのかと思うが。前にも述べたと思うが、農家が「お金」を取らなければ、宮崎の経済は発展しないのである。経済は①お金を稼ぎ②お金を使うことで発展していくことを政府、または行政の方々は忘れているらしい。同じ農業関係の中で商い(あきない)をしている私達、花き業界としては、生産者を守っていくことの責任をこれから果たしていくべきだと思う。

明日、千両、南天、梅等の企画市である。松市から追い風が吹いているので企画市まで持続していきたい。また、カジュアル関係の注文が多くなって、対応が出来ない状況まできている。これが『嬉しい悲鳴』なんだろう。責任ある商品の発送を続けたきたお陰と生産者の皆さんの協力により、新規のお客様がどんどん増え続けているので、おぼれることなく今までどおりの『信用』で取引をしていく決心である。