IndexNo:249:この時期を持ちこたえる工夫、それが努力というものである。

木曜日から、金曜日に掛けて沖縄に飛んできた。沖縄の中央卸売市場2社の訪問と同時に取引先への挨拶を兼ねて、心からご出荷のお礼を申し上げてきた。宮崎到着が午後9時を回り、コラム掲載が遅れたことをお詫び申し上げたい。今回の出張では、全国の花き市場が低迷している中で、2社(同じ建物内)の競争の中で、せり場の元気さ(良く売れること)に脱帽であった。また、仲卸を含めたネット(Web)販売もシェアに置きながら、今後の経営を考えられており、当社を含めた花き市場も、ウカウカできないことを、真から感じてきた。

また、先週のコラムで書いた「役員も現場で動かなければいけない」ことであるが、沖縄県花き市場の平社長も腰を痛めながら荷物の仕分けを自ら(汗だくだく)されており、非常に感銘を受けた。やはり、この部分が今後伸びる市場の要素なのかもしれない。社長が一生懸命働かれることで、社員の無駄な動きがなかったことも事実である。

先週の金曜日に、新春4者合同の新年会を200名の参加のもとに開催した。実に5年ぶりであろうか、生産者、買参人、仲卸、市場で揃うことは。会場は、色々な意見が飛びかうことで大いに盛り上がり、成功であった。今後もこのような場を作っていくことが大事なことだと再認識させられた。

とある買参人の方が、生産者とのお話の中で「この時期にこの商品は必要ない」との意見を言われ、生産者の方が「何故」なのかを追求されていた。私もこの意見には驚いたが、生産者の方も意見を述べられて最後には納得されていた。市場と違った、販売先端の意見を聞くことが、相当勉強になることも間違いないと思う。この時期に厳しいのは4者とも同じである。小さな光でも見えれば、その光をまぶしく輝かていきたいことは皆、望むことである。今回、4者が集まり、意見が「言えて」「聞ける」ことができれば、ひとつの工夫に役立つかもしれない。そうなれば、参加した人が皆、同じ土俵に乗ってきたことである。私は、それが今の状況を打破できる努力の始まりだと思うのだが、どうであろう。