IndexNo:256:新年度に託す

3月年度末を終えて15年度の厳しい状況が終了した。市場売上もネット(Web)販売等での伸びがあり、最小限の売上減で終えることができたことは、微少ながら次年度にむけたプラス点でもあったことは希望がもてたのでは無いかと思う。他市場の状況もやはり大小の売上減に悩み、対策が今のところではできてない状況下にある。エンドユーザーに頼る小売部門も買参人の意識改革にて解決されるのだが、何らかのアクションを起こさない場合は前期以上に利益率が下がるだろうし、最悪の状態になることは間違いない。

今期、16年度は新たなる取引を開始する。今の時点では発表できないが、買参人の方々の為には、プラスになることだけは間違いないと思うし、これからの花き市場の典型的な形になるだろう。東京、大阪などの大型市場から地元花商に航空便で多くのコンテナで送られてくる他県の花き市場のモデルになるかもしれない。宮崎でスタートしたことが地方の零細な花き市場の繁栄に役立てられることができれば嬉しく思うのだが。また、生産者の荷物の流れも今後、大きく変わってくるだろうしメリットになることも間違いない。

話は変わるが、前に中国の花き業界のことをコラムで書いたが、このコラムを読んでいらっしゃる方からメールを頂いた。『日本の花き産業も中国に進出するべきである』との内容であるが、私自身魅力は持ってはいるが、今はその時期ではないと判断している。ここ何年かは中国というより、ここまでお世話になったお客様の為にすることが、山ほどあるのでそのレペルではない。市場というのは作っていただいて、買ってもらうことが基本である。今の状況を考えると、生産者、買参の方々を全力で支えていかなければならないのである。そのことが、父から教わった『恥をかいても、義理人情はかくな』である。                  市場法が改正になることで当社に追い風は吹いているので、その風を引き付けて進まなければいけない。そのことが花き業界の発展になることなら「死に物狂い」で企画、立案し最大限の努力をしていく所存である。