IndexNo:258:壁にぶつかった時が腕の見せどころ

今週、月曜日から東京の大田花きのオリーブを利用した大森花き(仲卸)とのネット(Web)上での相互接続を開始したことで、当社のネット(Web)サービス加入者(買参、仲卸に限る)は、東京の大田花きの商品も購入できるようになった。このことで、今まで以上に仕入の選択幅が改善され、有利なあきないができるようになったと思う。もちろん購入された商品は当社を経由するし、買参、仲卸の方々が直接、市場外取引をすることにより、市場が沈滞することもクリアできる。プラス型発想で考えてみれば、売れ筋商品等の発掘にも繋がると思うし、商品の情報収集等にも有利に展開できると確信している。また、最終的には宮崎の商品もオリーブを利用し、全国に販売することで生産者の方々にもメリットが必ず生まれてくるのである。

仕事とは、そこで起こり得るリスクを引き受けていくことである。だいたい、すべてがうまくいっている時の仕事は、誰にもでもできる。それは、その人の力ではなく、トータルな流れの中で勢いがついているからである。本当の仕事の力とは、その流れを一からつくることと、流れがよどんだときにどう戻すかという点にある。一つの仕事を成し遂げる上では、あらゆる状況を想定する必要があり、さらに、その上で想像できないハプニングが起きたとき、最善の対処ができるかどうかが、常に問われている。これに対応できるのが、本当のプロの仕事であると思うのだが・・・・・・。

九州だけではなく、全国の地方市場が大型市場の仲卸に、自店のお客様に納入を許している現状は、皆さんの知っているところだと思う。確かに荷揃えでは、ゼッタイに負けることは明確であるし、流通がここまで発達してくれば、他市場の商品が地元の市場で購入し持ち帰る時間より、はやく到着していることは事実なのである。指をくわえて、市場外流通を見て見ぬふりをするか、生花商、生産者の方々のために、そして自市場の発展のために『どんな行動をするか』どちらかである。

宮崎は生産県である。しかし、生産量がトップになるようなものは何一つないのが事実である。生産者の方々は、苦しい現状において、高い運賃を掛けて、他県に販売しているのだ、地元の市場がもっと力をつけることができれば、他県に送らなくてもいいのである。しかし現実は、そうではない。だから、私達は『何をなすべきか』を行動に移していかなければ、生き残ってはいけないし、生花商、生産者の方々も勝ち組には残っていかない。それだけ私達の責任は大きなものであり、計りきれないものである。