IndexNo:259:花き業界の歴史を知る
4月になって、中旬までは量、単価とも順調に推移し、昨年を上回る成績であったが、年末の二度切りの菊が上場を始めた途端、30度を越す気温が続いたことで例年通り?相場も下がってきた。菊の相場が下落したことで球根系、草花系も影響を受けて(仕事花が減少)市場も活気がなくなってきた。母の日まで2週間あまりになってきたが、連休とも重なり厳しい状況になってくることは間違いない。また、この高温が続くとカーネの出荷が早まってくることで出荷減になる恐れが出るのも予想されるところである。 今月の29日に、県の鉢物生産組合の鎌田組合長をはじめとする組合員の方々が、都城の父を招待し、勉強会と懇親会を実施するそうだ。勿論、私も出席する予定ではあるが。最近の花き業界では、昔の業界の方(失礼ではあるが)の話を聞くことが少なくなってきたと思う。確かに、2.30年前の話は今と比べると比較にはならないと思うが、『花々を売る』ことは同じである。生産者の方々が話を聞いて「初心にかえる」ことはすごくいいことだと思う。私も父をはじめ、二人の社長について勉強してきたことが、今に役立っているし、経験したことが、決断力、判断力の速さであることも事実である。 豊かな時代であるから皆、障害なく業界の人間として育ってきたし、やれることである。この時代が、今以上に厳しくなってくると、何もできなくなり気力さえ失ってしまうのだ。これからの世の中は、間違いなく実力社会になる。私達サラリーマンの年功序列制や終身雇用制が崩壊していく。 私達は「年をとるにつれ、よい仕事がいくらでも与えられるし、自分の力もおのづとついてくる」と思っているかもしれない。しかし、これは大きな誤りである。実力を発揮する為には、実力を発揮できる仕事も能力も自分で創り出さなくてはならない。自分の限界を超えようとしてきた者にしか、そういう仕事は創り出せない。待ちの姿勢で仕事を単純にに処理するだけのアルバイト感覚ではいずれ放り出されるのだ。 昔はこうだから今は通用しないなんて思ったら間違いである。何故なら私の経験もそうであるが、『つくる』『売る』『買って頂く』という本質は変わらないのだから。私の父がどんな話をしてくれるか楽しみである。 |