IndexNo:261:母の日商戦
今日で母の日の商いが終了する。我が社では、母の日商品の相対等の取引数で何が人気商品なのか、また、切花、鉢物の売れ筋動向で消費趣向を判断する。今年の鉢物はカーネを含んだ相対数が昨年を大きく上回り好調に販売できた。しかし、切花はJFTD関係の注文も増加したがセリ時において、やや苦戦し弱含みの商戦となった。今の消費者には、カーネにこだわらずに「好きな花々」を贈るという傾向が浸透してきたのではないかと思う。この件に関しては鉢物の寄せ鉢の注文が、かなりの数で増加してきたことでハッキリと言えるのではないかと思う。 近県の花き市場も水曜日に相場が下落し、苦戦したと聞いた。ある市場では、月曜日に100円したものが水曜日には40円まで下げたと聞いている。生産者の方々は、こんな相場では大変だろうと思う。商品の良し悪しで、生産者別の値段差があるのは当たり前であるが、我が社では1週間を通し、全体的に平均で毎日売りきったと思う。ある生産者の方と電話で話してみると「宮崎が平均で安定した価格で売ってくれた」と言っていただいた。生花商の方々も、商品別には平均して高安なく買えたとのことで、生産者も生花商も『中値安定』で商戦が終了したのではないかと思う。 『CS(顧客満足)経営』がうまくいかなかった企業では、失敗の原因の多くは、社内の理解の格差である。たとえば、営業の社員が顧客のちょっとした「不満足情報」を持ち込んでも、商品の今後についてのヒントにしようとするどころか、生産者にも生花商にも「そのままでいい」「無理である」というような姿勢では軌道にのるはずがないのである。もし、顧客の満足の発想に立っているのなら、少なくとも「そこまでは無理かもしれないが、ここまではできる」といった答えが返ってくると思う。顧客の満足の意図どおりに商品が提供されなければ、せっかくの営業戦略を含めた会議等の試みも意味がなくなってしまうのである。 最後に市場の母の日商戦も今日で終了した訳だが、セリ商品や相対商品をここまでご出荷いただいた生産者の皆様に感謝申し上げたい。また、この一週間お買上になった頂いた花商の皆様には、商いが昨年以上に繁盛することを祈りたいと思う。尚、深夜まで働いてくれた営業の社員にも心から「お疲れ様」といいたいし、よく努力してくれたと思う。一つの商品を販売するのに、どれだけ大変なのかは私も過去にやってきたので理解できる。当たり前のことを当たり前のようにすることは、日ごろからコツコツやってくれたお陰だと思う。『本当に有難う。』 |