IndexNo:262:金が回らなければ花景気はよくならない。
母の日前の土曜、日曜と宮崎市内と都城の複数の小売店と量販店を視察し、意見を聞いてきたが、雨のために前年割れのところが多かったということであった。また、商品の品質も雨が続いたことで例年より低下して、湿気等の問題等も多く、今後の課題となった。集荷されてセリに掛けられた商品も、あきらかに冷蔵品の出荷ということもあり、花商さんに悪い印象を与えた生産者も見られた。たしかに母の日に関しては、花商さんは日頃の感謝を込めての販売が大部分を占めているので利益幅は通常より落ちるのであるが、購入された商品が悪いと二重の負担になり花商のダメージが多くなる。市場も気をつけて集荷するのだが、生産者の方々も出荷物に対して注意して出荷頂きたいものである。正規な商品を出荷しておかなければ、必ず「自分にかえってくる」ことを理解して欲しい。尚、品質の良かった生産者の方々も多くいらっしゃったことを付け加えておかなければいけない。 新聞にこんな記事が掲載されていた。;お葬式の香典や香典返し等を廃止する運動;これに関しては、ある程度の理解はできるが、いかがなものかと疑問視するところでもある。経済は金が動いてよくなるものであり、一回の金銭の流れが色々な人達に関係してくるものである。花で例えると、エンドユーザーがショップで花を購入することで、生産者に金が回わってくる。生産者は受け取った金を従業員や資材会社や重油納入業者等の数多くの人達に支払う。その金を受け取った人達は、また他の人達に買い物代金や支払分として金を回す。ひとつの金の流れが多くの人達を経由して、最終的には自分の懐に返るのである。 いつのまにか自分に返るということは、大変大事なことである。香典や香典返しで済めばよいが、これが波及して生花スタンド等にいくかもしれないし、このことが結婚式や仏花等に大きな痛手にも成りえるのでる。トヨタ自動車が一兆円の利益を出したことはテレビ等で報道されているが、この利益金は税金として私達の暮らしのために使われ、私達の生活に返ってくるのである。自分達の生活がよくなることで、趣味や相手に対する感謝やお礼等の思いで『花々』や色々なものを購入し、お金が使われるのである。そのことを認識して行動して欲しいものである。 |