IndexNo:268:再生できる産地をめざす

今週は台風の影響で入荷が不安定になり、菊を中心に高値で取引されている。今回、県内産地は台風の影響を受けていないとのことで(台風翌日の朝、調査済み)お盆商戦にむけて準備ができる状況にある。しかし、今年は、台風の当たり年であり、作業分野において念をいれてやって欲しいものである。とくに熊本方面への上陸時の東風には、充分に注意していかないと大きな被害を生むことになる。

当社の買参人の島田さん(私の姉貴分)から、商品を納入している顧客の要望に於いて、花々の名前の由来や原産国等などを教えて欲しいとのことで相談があった。島田さんの大事な顧客に、花好きな人や研究熱心な方がユーザーにいらっしゃると、それに対応することで花の納品とは違ったサービスができる。それが、このコラムにおいて、私が書いている『顧客の要望に答えることが真のサービスである』そのものだと思う。こだわりの花の仕入、販売をされる島田さんに出来る限りの応援をしていこうと思っている。

水曜日に高千穂という夏秋菊産地の取引協議会に出席してきた。数少ない県内の高冷地の産地であり、10年前には生産額5億円に到達する県内有数の産地であったが、今では、他産地の攻勢や諸問題等で2億円強の生産額の産地になった経緯がある。しかし、JAの部長、課長が新規就任され、「このままではいけない」と新たなる産地作りに着手されたのである。生産者の方々も危機感をもって対応していくと思うし、当社も『熱い思い』で協力していき、高千穂の再生に全力を注ぐつもりである。今年は7月、9月に2箇所の新規産地との取引開始となり、供給量がかなり増加してくるので販売を強化していかなければ、産地の再生どころではなくなる。私達の責務は、県内の花き産地の今後を占う意味で重要視されるだろうし、その責務を全うすることが今後の会社の発展に繋がると確信している。私が中心となり、販売していくが『猛将の下に弱卒なし』の意気込みで動いていく所存である。

追伸、このコラムを読んでいただいている業界の方で、当社との取引について希望される方は、私までメール又はお電話等でご連絡頂きます様お願い申し上げます。