IndexNo:269:岐阜、名古屋出張で思うこと。
30日から1日に、岐阜花き流通センターと名古屋に営業に出掛けてきた。岐阜では鉢物の生産者である戸崎さんに視察や食事と本当にお世話になった。戸崎さんに於かれては、宮崎から研修生を受けて頂き、第一線の生産者に育てていただいた経緯のある方で、話を聞くだけで勉強になる農業従事者の中でも素晴らしい経営者である。今回は岐阜の花き流通センターの施設視察と取引のお願いに行ったのであるが、参事の郷さんからセンターの歴史や今後の取引等に関して、有意義な話を聞かしていただいた。私自身もある程度の施設と想像はしていたが、現場に行って見て、郷さんからのお話など驚いたことがあったのも事実である。センターの取引額や取引数量等は全国でもトップであり、地方のローカル市場である当社が、取引を願うことは、販売にそれ相応の『熱き思い』がなければいけないと認識しているし、宮崎のお客様や消費者の方々に最高の商品を提供できることが『真のサービス』だと思っている。実現できるか未定であるが、心からお取引の程をお願いしたい。 1日に名古屋に入り、丸正花きの所社長にご挨拶と現状の花きの流れ等をお聞かせ頂いた。また、地下街の某ショップを案内して頂き、カジュアル花束の現況を直接見せてもらった。そしてその花束を700円で購入して頂き、宮崎の量販店などに見本として持ち帰ることとした。商品内容は、バラ(韓国産)が単色10本の白色包装紙束になっており、ガラスの容器に綺麗に陳列されていて、見た目も壁色(白)に映えるように置いてあり、買いやすい、買いたい雰囲気のある中で売られてあったことも報告しておこう。確かに、名古屋と宮崎では人口や経済の厚みで比較にはならないと思うが。尚、ラップ代が100円であったが、リボン等もショップ名入りの普通のリボン結びでしてあり、宮崎の過剰なラップ、リボン等がなかったのも勉強になったのである。そして、センスある紙袋に入れてくれて男性客でも購入しやすい、持ち運びしやすい配慮に脱帽であった。 花き業界が発展していくには、顧客ニーズに対応しなければならない。それは言うまでもなく、私達は顧客が支払う代価によって成り立っているからである。よく「顧客の声を聞け」と言われる。これはどういうことなのだろうか。「顧客の声」とは何なのであろうか。顧客はこうすれば買ってあげますといってくれるのであろうか。顧客は気に入れば買うだけ、気に入らなければ買わないだけであるのだ。逆に言えば、顧客ニーズというものは、モノ、サービスを提供する側の花き業界がジッーと座っていてつかむことはできないということである。大切なことは、顧客ニーズを正しくつかむ努力であり(月並みだが)そのための対応が必要であることをよく理解しておかなければならないはずだ。 対応は色々あると思う。ディスプレイを変えてみる、宣伝を変えてみる、売り本数を変えてみる、単価を高安してみる、そして何故、買っていただけたのか、何故買っていただけないのかを分析する。それを元に機能を変えるか、デザインを変えるか、品揃えを変えるか、サービスを変えるか、そして提供してみることも大事なことだと思う。だめなら変える、そして成功するまで続ける。これがマーケティングの基本であり、顧客対話の基本であると思う。モノやサービスを提供して反応を見るという意味での対話である以上、この基本が抜けていては、最終的にはお金にならないと思うのだが、どうであろう。 |