IndexNo:273:7月の相場は8月の相場に反比例

7月に入り、15日過ぎには梅雨明けしたが、この晴天続きで入荷も減少し、頼りにしていた一部地域の7月盆もこの高温で相場が崩れ、最悪の結果になってしまった。とくに鉢物が厳しい。鉢物といえば、ラン関係を中心とした夏のギフト商品需要に支えられ安定した品目であったが、高温続きの毎日において花商や園芸店への注文が減少し、市場価格も低迷した。切花もショップの販売が苦戦し、球根、草花関係を中心として低迷した状況である。

8月の相場はどうであろうか。私の独自の調査、情報では、この高温で花々の出荷が早まり、7月末には8月盆用の菊の出荷が終わるところが多く、球根関係も早咲きし減少するみたいだ。こうなると盆用の花々もそうであるが、盆明けも出荷が減少してくるものと思われる。毎年の恒例であるが北海道、東北、信州、渥美、八女の動向で夏商品の相場を知ることができる。北陸では先の大雨でかなりの痛手を蒙っているので球根系を中心として減少するとは思うが、北陸の調査が今もできないでいる。それより被害にあった方々に心よりお見舞いを申し上げたい。(上記の予想は天候他で変わるおそれあり。過去の予想は確立85%であることをご報告する)

話は変わるが、先週の火曜から金曜まで当社の久冨木専務が出張した。毎朝、荷のセリ準備が終わる頃に専務を中心にホーキを持って、営業部の社員が市場内の清掃をする。これに関しては、「お客様を綺麗なところにお迎えする」ということを基本にしていることで過去にもこのコラムで述べさして頂いた。私自身、専務が出張中に誰が中心となってホーキを持って清掃してくれるかと思い、社長室から時間を遅らせてセリ場に行ったのである。どうであろう。「専務がいなくても」というような顔で汗をいっぱいかいて清掃してくれていた。嬉しかったのひと言である。当たり前のことを当たり前のように行動する。これこそが私の社員教育だった。人は笑うかもしれないし、単純なことではあるが、胸にジーンとくるものがあり、トイレで嬉し涙したことを伝えます。・・・・・『ありがとう』・・・・・