IndexNo:280:秋彼岸の動向

台風18号での被害に際し、皆様には心よりお見舞い申し上げます。今回は県外産地に被害が大きく、生産物の20%が出荷不能の状況であり、県内産地同様に今後の入荷量に影響が出てくるものと思われる。

今週は、台風通過の影響にて入荷量が半減してバラ、カスミ草を中心とした洋花が高値で取引された状況であった。菊類に関しては、商品に痛みが出てきてはいるが葬儀、小売需要のお陰で安定した販売が出来た。しかし、今後の売上予想では2個の台風の影響で出荷減となり、9月~11月で30%の落込みを予想している。

秋の彼岸商戦が始まろうとしているが、全体的に不安定な入荷の状況であり、集荷に苦労しそうだ。小菊に関しては路地物は風雨で痛んでいるし、施設物は出荷が早まり入荷が終わろうとしている。洋花も30%減で厳しくなるだろうし、九州管内の花き市場での産地の出荷物に対して競争になるだろう。西日本の花き産地での状況がこうであれば、今年の秋彼岸は商品(良悪品)に対して価格差がより明確にでてくるだろう。品不足は青果同様、高値取引を生むに違いない。

市場では、こういう状況であるからこそ、日頃からの『動き』が産地との連携をどうしていくのか、営業担当の真価が問われると思う。そして、入荷不可能の商品をどう集荷していくかが、私達ができる最大のお客様サービスであると思う。