IndexNo:283:給与日に社員に伝える「16年9月の社長のメッセージ」から

今月のメッセージ 平成16年9月

             「好かれる」だけのリーダーシップはニセモノ

そもそも、リーダーシップとは何でしょう。一般的に「あの人はリーダーシップがある」と言う時には、その人が「人を率いる」ことにずば抜けていることを指したり、「人望がある」といったことを意味する場合が多いですね。確かに、部下から好かれ、社内の誰からも好意的に見られる存在であることは会社の中での人間関係をうまくやっていくために欠かせないことであり、リーダーとなるためのひとつの条件でもあります。

ここで忘れてならない決定的な条件が、ひとつだけあります。一般的なことではなく、会社という組織の中は次に述べることが、大事なことではないかと思うのです。それは、『人や組織を思うままに動かした結果、収益を上げることができたか、どうか』であります。「人を率いる」というもの、それが成果を上げて初めて評価されるべきものなのであります。どんなに人間的に立派でも、どんなに好かれていても、収益を生む力がない「嘘のリーダーシップ」なら評価されることはないと思わなければならないでしょう。収益に貢献できない人間に人望が集まること自体おかしいと思います。仕事と関係のないところで部下に好かれているだけなら、それ人望があるとは言わないのです。「仲良しクラブのリーダー」として人気があるだけなのです。

リーダーシップを発揮するのは、トップの私だけではありません。営業や総務の一人ひとりが、その力を発揮することで会社の利益に繋がるのです。荷物を頂く生産者の方々、その荷物を購入して頂く買参人の方々にリーダーシップを発揮する。また、総務の仕事の中でも自分の仕事以外に他の人の仕事ができることもリーダーとしての条件でもあるのです。そういう気持ちを持っていくからこそ、リーダーシップが知らず知らずの内に身に着けていくものなのです。
人を知る、人を動かす。その後、売上を上げ、利益を上げる。『それが人儲け、金儲けの秘訣』

                                       代表取締役 小倉幹哉