IndexNo:286:菊不足と菊あまり

全国的に白大を中心に高値が続いている。高値の市場で180円の値が付いているし、当市場でも今年最高値を出している。全国の市場から出荷依頼の電話が殺到しているし、隣県であり、産地県の鹿児島からも大菊の問い合わせが続いているのである。宮崎では来週末から神馬が一斉に出荷が始まる予定ではあるが、それまでの辛抱となる訳だが、そうなると厳しい状況がおきて来る。それは、ここまで高値が続けば買参の方々も利益も激減するし、買上代金の支払も難儀であることは間違いない。

この高値は2週間は続くと思われるが、その後市場は販売に苦戦しそうな予想を立てている。それは、直接、産地を視察したり全国の産地情報を分析した結果であるが、入荷増もさることながら、4つの台風で曲がりを中心としたB品の菊の入荷が増えてくるためだ。そうなると菊あまりの現象が出てくるものと思われる。年末まで市場入荷は不安定なものになると予想している。

10月14日から、東京ビッグサイトで東京国際フラワーEXPOが開催されている。小売、葬祭業また市場関係や仲卸や加工業者などの来場者をターゲットにした商談が行われる。市場関係では、当社と関係の深い大田花きや大森花きなどが出展しているし、精興園や種苗会社などの生産者中心のブースもあり、情報を得るためには絶好の場であることは間違いないし、現状の低迷から脱却できる花き業界の起爆剤となることと思う。当社からは、専務を情報収集のために参加していただいたが、このような商談ビジネスが行われると、地方の市場やショップ、生産者の方々には大きなビジネスチャンスを見いだすことができると思う。奮って参加してもらいたいものである。