IndexNo:289:競争激化する花き市場
27日大阪にて、西日本花き卸売市場懇談会が開催された。関西、四国、中国、九州から約30社が出席して、3議題にて協議が行われた。東京の中央卸売市場の生産地への奨励金、支払サイドでの決定事項に関しての議題では西日本の花き市場が危機感を持っていることで今後、市場協会の理事会の動向が注目されることであろう。 市場法改正にて、中央卸売市場と地方卸売市場との格差がなくなり、市場間の競争が激化する中での問題が今回の東京の市場の対応とみてもいいと思う。生き残る為には多くのアクションが必要となってくるし、その為には、それなりの情報と資金力と自社の力が必要となってくる。地方の花き市場では、他人ごとのように思う市場もあると思うが、この反動が必ず、自身の会社に迫ってくることも間違いのない事実である。 フィリピンなど東南アジア3ケ国とのFTO(自由貿易協定)などが今、注目されている。これからの日本の生鮮4品の流通市場にも影響してくるものと思われる。今日も中国からの神馬が商社を通じて出荷があったが、国内の産地も隣県との産地間競争と言っている場合ではないと思う。国外の産地も視野に入れながら競争力を高めなければならない。これからの5年という中で、花き業界も手数料の自由化や第8次整備計画での市場再編など、大きな流れの中で変化してくるものと思われる。 どんな売上規模の市場でも、生産者と業者を抱えている。その責務を持って営業をしていかなければならないのである。いつまでも「おらが街の花市場」ではいけないと思う。『今、我は何をなすべきか』が競争激化する花き市場の生き残るパスワードではなかろうか。 |