IndexNo:295:相対販売の動向

12月に入り半電照菊の減少と、ここ2.3日の冷え込み影響にて白菊を中心に好調に売れている。また、暖冬と言われてきたが、ひと雨来るごとに寒さが厳しくなってきており、例年ならこの時期は単価安が恒例であるはずが、葬儀需要に引っ張られていることが好調に販売されている原因である。年末商品の件であるが、ここで最新の情報をお知らせしたい。大菊類は産地の努力で通年の出荷量で推移されるようだが、小菊類に関しては、沖縄が大部分を占める訳であるが、台風などの塩害等の影響にて2割程度減少する。本土の産地も遅れが目立ち年末は高騰が予想される。また、リップ.チース.マグ.カスミ草等も2割程度の減少であり、Xmas商戦にも大きく影響されるものと思われる。

毎年、相対での注文が増加していることは、国内の花き市場では当たり前のようになっている。しかし、今年は正月商品のメインのひとつでもある、若松と千両の相対が減少している。昨年、関東.東海で千両を中心に単価安で取引されたことで、買参の方々が相対注文から「セリ買い」でとの方針を建てているようだ。これも10月からの高相場の連続で、店舗経営が厳しい状況に置かれての判断であるためだと思う。とにかく、買参の方は悲鳴を上げられており、市場への購入代金の支払で四苦八苦されているのが現実であるのだ。このことは出荷者の方々も理解して頂きたいものである。また、逆に単価安が続くと、出荷者と買参の立場が逆になる。生鮮四品の流通でいえることは、安定した取引が一番であることは分かっているのだが・・・・・・。