IndexNo:298:予想に反する相場

12月中旬から、全国の花き市場の中でも安定した価格で販売を行ってきた当社も、今日になって下げ相場になってきた。1週間前に、青果市場の方から「キュウリの相場が下げてきました」という声を聞いてから、気にはなっていたが、こんな状況になるとは予想もつかなかったのである。温暖化の影響で、安定して販売していた球根系(全て)も下げてきたのである。買参人の方も温暖化を考え、仕入での買い控え、無理買いを一切しない方向で今日のところは動いているのが現状である。27日は、小売の方々の仕入に期待は寄せてはいるが、今日の流れからみると雲行きは怪しい感じだ。せめてもの希望は『寒』が続くことであるのだが・・・・・・・。

こうなることには原因が必ずある。①温暖化の影響で出荷の前進、遅れで調整し開花が揃ってしまったことと、「暑い冬を主張する業者の買い控えであること②量販、スーパーなどでの対小売商戦に花商さんが最初から負けムードとなっていること。③10月中旬からの高値で資金が底をついている。これに関しては、テナントでの売上金が3ケ月サイドの入金支払が多いという④輸入品の鮮度上昇にて韓国、中国の商品が溢れてきたこと。第2次の輸入商社(中国産取り扱い業者が増加)⑤量販店が売り切り主義(在庫を減少する)になったことが上げられる。これは花業界だけではないのである。青果業界も一部に同じことが言えるのである。私達、市場業界として今後、販売方針を考え直さなければいけない時期ではなかろうか。そのことを生産者団体、花商の団体にも伝えようと思っている。

追伸  みんなお金が欲しい。それが12月の低迷した相場の根源である。だから・・・。考えて見て下さい