IndexNo:305:ネット(Web)販売、今後の動向

今週、8日.9日と福岡にて九州花き卸売市場連合会による役職員研修会が開催された。内容はネット(Web)販売及びネット(Web)サービスの動向というタイトルの中で、大田花きの平野氏、フレネットHIBIYAの堀部氏による講演によるものであった。市場の立場と仲卸の立場という視点の違いはあるが、非常に勉強になったことは言うまでもない。

以前からこのコラムで書いているが「さすがは大田」である。地方の私達のような弱小の花き市場が率先して営業活動を行い、顧客へのサービスを徹底することが本来の姿であると思う。このことを大都市の大型市場である『大田花き』がここまで、そして、これからも今以上の販売サービスを行うということは、見習う.勉強すると同時に危機感を持たなければいけないのではないか。決して、大田花きがどうこうという問題ではない。それより、私達が今回のお二人の話を聞き、どのように感じ、どのように動くかであると思う。大田花きの磯村社長には感謝すべきであり、氏の『業界の為』にとの思いを強烈に感じとることが、今回のお礼ではなかろうか。

当社のネット(Web)サービスも6月で3年目を迎える。お陰様でネット(Web)販売も順調に推移し、昨年1ケ年分を今期7ケ月で達成している。今期のWeb売上目標である2億円は達成できそうである。しかし、このネット(Web)販売も国内の花き市場の2割程度が今年の7月までは行う予定である。九州管内では1.2社程度だが本州の市場では、20社位がサービスを開始するという。となると既存の市場までいれると35社はこのネット(Web)販売を行うことになる。このことで、花きの販路拡大になればいいと思うが、逆に出荷者を巻き込んだ「足の引っ張り合い」では困る。ネット(Web)販売は商品が見えない。信用と価格で購入して頂くことがベターであるが、産地の信用性を含んだ販売をしていかなければいけないと思う。タダでさえ、生産者が減少していく中で生産者をつぶす訳にはいかないのである。ネット(Web)上での出荷者、産地名は『信用』であるのだ。

当社が次のWeb販売サービスを考えて1年になる。まだまだ多くの問題を抱えていて、解決していくのに時間が必要である。頭では段階を踏んで考えてはいるが、すぐに壁にぶつかってしまう。5年後には開始できるように色々な情報収集が必要である。こんな田舎の花き市場が考えていることだから、たいしたことではないかもしれない。それとも画期的なことかも・・・・・・しれない。