IndexNo:313:韓国もニッポンも「生産・販売」に同じ悩みを持つ

今週は月曜のセリ後半から弱含みの取引となり、水曜、今日と温暖な気候も重なり平年並みの相場に落ち着いてきた。菊に関しては、葬儀需要増のお陰で強気で取引されている。又も同じ状況説明になってしまうが、鉢物が厳しい。昨年の一週目と比べても約20%の落込みで、営業2課(鉢物)の各品目担当も頭を抱えている。今年度は鉢物の売上ダウンを覚悟の上に予算組をしていかなければならないだろう。

今朝、韓国の光州から「光州園芸農業組合」の朴組合長他20数名の生産者の方々が市場視察にお見えになった。2年ぶりの来社となった訳であるが、やはりお隣の韓国でも生産・販売に対し、危機感を持っていらっしゃった。韓国のスプレー菊とマレーシア産と比べられ、マレーシア産の品質・選別の良さを実感され、自分達の生産物も技術向上と選別強化をしていくとのことであった。韓国も中国産やベトナム産等の菊や洋花に危機感を持っておられ、先々の花き業界がよりグローバル化していくことで対外国産との競争になると話をされていた。国内の生産者の方々も韓国・中国との競争に勝つための努力をされている。おとなりの韓国でも同じことを持っていることに関して、驚く限りである。

雑談になるが、イオンショッピングモールの外観が殆ど完成した。中央卸売市場の目の前にあるために、毎日のように建設の進み具合が目に入る。岡山の倉敷Sモールとは比較にならないくらいデカイ。今は内装にかかっていると思うが、正直言ってこの建物を見ると不安になる。花き業界での影響よりも、他業種の影響の方がはるかに大きいだろうし、中心市街地も多大な影響が出るだろう。そうなれば、花きを含めた他業種や中心市街地の営業努力にかかってくる。私が言うべき言葉ではないが、正直言って「花いっぱいの街並み」どころではないはずである。営業時間の延長や若者を含めた消費者が集まる街を創らなければならないだろう。行政と市街地商店主がどこまでタッグを組み信頼関係の元に対抗していくかがポイントになってくると思う。