IndexNo:314:産地も伸びれば、市場も繁栄する。
今週は全体的に弱含みで取引された。昨年は強烈に引き合いが強かったために近年にない売上を計上したが、今年の4月に関しては平年並みの取引に落ち着いてきた模様である。特にバラを先頭に洋花が厳しくなってきており、菊類も年末の二度切り分の影響にて秀品、良品との格差が一段と出てきたようだ。また、セリ時において、春特有の温暖な気候において、開花している商品は販売に苦戦している状況である。鉢物は、苗物の入荷が一挙に増加し、厳しいながらも何とか昨年並みの売上高をキープしている。 昨日、鹿児島県大隈町「JAそお」の花き部会の総会に出席してきた。『市場法改正での生産者サイドによる今後の取組について』を演題とする講演を依頼されての出席となった訳だが、60名の生産者・JA職員・行政関係を含め100名位の方々が、メモを取りながら書生の話を聞いて頂いた。昨期は全国的に産地の販売高が落ち込む中で102%の販売高(5億9千万)を計上され、JAの永(ながい)次長をはじめとする生産者の皆さんの努力が結果として表われたようである。今期は1億程度の販売増を見込まれており、当社との『買付集荷』での取引が販売高増の動向を決めていくので、当社も責務を持って対処していかなければならない。 産地も伸びれば市場も伸びる原則が、これからの市場経営のあり方と言える。そして花商が欲しいものを欲しい時期に供給する夢のような話が実現しそうである。若干の時間は要するが、今期の経営指針の中において第一段階を実行していく予定である。今回の市場法改正を一部の方々は従来の法と変わりないと言われる方々もいらっしゃるが、私は業界の起爆剤には充分になると信じている。過去において青果・水産では、色々な取引をされていた様であるが花きでは目新しいことも事実である。アクションを起こし、ビジネスチャンスを作ることが、これからの卸流通業界の発展に繋がると思う。尚、過去の取引を真似ていかず、自己のアレンジが重要なことも伝えたい。 |