
IndexNo:320:有利販売は出荷者の手で勝ち取る
|
今週は、昨週と同じく殆どの花々は弱含みで取引されている。しかし、5月単月では、売上は昨年比10%アップとなっている。前項で弱含みとは記してはいるが、昨年より販売単価は上がっている。年間を通し、市場売上の中で最も厳しい6月も、この調子で推移してくれればと思っている。 木曜日から福岡のJA筑前あさくらに出張している。パソコン携帯で出張しているが、このコラムは土曜日の午前には掲載されると思う。今回は、懇談ゴルフと総会での出席となっている訳で、年末のカジュアル菊を初めとする周年で取引して頂いている産地のために、私としてもこの産地には期待が大きい。3期目に入った柳瀬部会長を中心に25名の部会員がいらっしゃるが、当市場の要望に対しいつも熱心に対応してもらっているし、相場の高安で動いていく産地ではない。 当社がネット(Web)販売を始めた折、出荷者から生産計画から、出荷時情報までのあらゆるスケジュールをいただいていることで、有利な販売ができるようになったのは言うまでもない。買参人や仲卸や仲卸の顧客まで多くの方々がこの情報を知り、Web購入を実施していただいている。市場側もこの情報を主体として、セリ時の安定価格の維持に努力でき、一石二鳥の効果があるのだ。筑前あさくらの江藤さんも、その中の一人である。今月はカンパニウラの出荷情報を担当者に発信されており、有利販売に繋がったと聞いている。ネット(Web)に興味を持たれ、2時~3時と深夜遅くなっても当社に出荷情報を流されている。 JA出荷となると集荷場に持っていき、掲示板に置かれている市場販売原票を見て自分の出荷品目が「高い」「安い」と判断されている。JA担当者も市場とのやり取りで情報を掴もうとしているが、出荷者には全ての情報は、伝わっていないのが現実である。江藤さんのように、たとえJAでの出荷でも自分で情報を発信されていると市場の状況が正確に本人に伝わってくるはずである。 昔から情報収集が重点事項だと言われるが、総会での決議事項で終わっており、本当に実践されているJAはごくわずかであることは事実である。個人の出荷者は動いただけ、自分のものになる。団体では、たいてい人任せになるので、是非、個人の有利販売にネット(Web)を利用されてもらいたいものである。自ら、情報を発信し、市場に売ることが有利販売の一歩ではなかろうか。それを実践してからこそ、市場側からみた、期待の出荷者になれると思う。 |





