IndexNo:325:松下政経塾の思想を真似る。
今日から7月に入り、いぜん雨が降らない。西日本では水不足で田植えも出来ない所が多く、花き園芸施設にも多大な被害をもたらしている。その被害とは、花々の高さ(寸)が短くカジュアル用にまわす品目が増加してきたことである。県内では8月盆がメイン需要期なのでこの問題は深刻である。今週の市況の報告であるが、特定の品目以外は、持ちなおしてきたようである。一部の7月盆の需要に頼る部分もあるが、出荷が切れ間に入る品目もあるので「平年並み以上」には期待したい。 26日に元松下政経塾の塾頭である、上甲 晃氏の話を聞くことができた。私自身、本当に為になる話を聞くことができ勉強になった。上甲氏の話をB5用紙4枚にメモを取り、毎日のように読み続けている。以前にも松下政経塾関連の書籍は読んだことはあるが、流石に塾頭の上甲氏の話となると、受けるインパクトが違うのも当然であろう。上甲氏の話の中で感銘を受けた話があった。それは『志を持つ』『ないものを嘆くな、あるものを生かせ』である。これは花き市場でも言えることであるが、花商にも生産者にも言えることである。 私達はカネをかければ、いいものができると思っている。生産者でいえば、ガラスハウスや自動開閉機他を施設に導入することで「売れ筋商品」ができやすくなると頼ってしまう。逆にそのような施設がない生産者になると、幾度となくハウスに足を運び自分の身体を使うことで補う。施設に頼ってしまうと大きなミスも出てくる。機械の故障である。毎日、ハウスに何度も足を運ぶと今の状況が目でわかるのである。上甲氏が言う、足や心遣いで差をつける、あるものを生かせであるのだ。市場も同じようなことが言える。売れ筋商品を集荷しようとすると楽なことから始めてしまう。それは東京、大阪に連絡して集めれば済むのである。地元にそのような売れ筋商品を生産してくれる生産者をつくらない、育てないのだ。 上甲氏は「改革の原点」は自分で変えるしかないと言われた。当たり前のはなしであるが、それを実践するかしないかは自己の動きである。自分の会社、自分の人生は自分で切り開き、自分で守らなければいけないのだ。上甲氏が経営の神様である松下幸之助氏から直接、学ばれたことを今度は私自身が学んでいける。そんなチャンスはないと思う。尚、上甲氏の書かれた本の宣伝ではないのだが、早速、会場にて購入した本を幾つか紹介したいと思う。①「志を教える」②「志のみ持参]③「続、志のみ持参」致知出版社(ちち)発行されている。読んでいけば、何かを感じると思う。私も社員の勉強することが多い。今だからできること、それは本を読むことである。 |