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今週はお盆商戦が終了したことでOri百合や鉄砲百合などの球根系が弱含みで取引されたが、白大を中心とした菊系が入荷減となり、葬儀需要に支えられ高値で取引されていた。しかし、来週は8月下旬からの出荷が始まるので菊系も安定してくるものと予想される。また、9月のお彼岸商戦に際しての状況は、現在調査を開始しているので結果をこのコラムで述べたいとおもう。 最近の全国的な流れとして、葬儀祭壇に白菊を使うウェイトが減少している。逆に、オンシ、シンピ、ファレノを中心としたラン系や百合系や草花系を多く使っている。5年前までは白菊を中心として、白色系の花々でシンプルに飾ってあったが今では少々派手な祭壇になっている。これも顧客の要望によることや葬儀社のアイデアや美的センスによって変化してきたのであろう。当社の花商さんに聞いてみても、白菊のウェイトが年々減少してきているので在庫状況もかなり変化してきているとのことであった。 南九州の花き市場は、菊類が売上に対するウェイトが高い。当社も総売上の約40%くらいが白菊.SP菊を中心とした菊類が占めている。とくに、この2.3年はSP菊(国内産、国外産)の入荷が飛躍的に上昇してきており需要と供給とのアンバランスが今後生じてきてくることは間違いないと思う。そのためにも市場間取引やネット(Web)販売などの販売チャンネルを持っていかなければ、産地側にも買参の方々にも迷惑を掛けることになるのである。市場に入荷されたものを販売していくという従来の市場の考えでは産地も潰してしまうし、買参.仲卸も迷惑していくだけである。全国的に大量生産下の販売は仕方ない部分があるが、そうでない限りは、安定価格での販売に努めていくことが、業界発展の必要条件であると思う。 |