IndexNo:341:九州の花小売事情

今週も23日が大安の婚礼需要と葬儀需要に引っ張れての状況になった。しかし、今朝も花商の方々に小売状況についてお話を聞くと「小売が完全に止まっている」とのことで、厳しい状況になっていることは間違いない。18日から長崎にて、九州花き卸売市場連合会の協議会に参加してきたが、どの市場も小売の低迷を言われていた。東京などの大都市では、小売の部分で「企業需要の拡大等」との変化が出てきたと聞いているが、地方では、むしろ悪くなってきている印象すら持っている。大都市と地方では、経済の流れが約6ケ月違うので来年の2月以降に九州でも良い方向に変化してくるのだろうか。変化して欲しいものである。

また、19日には博多に入り、博多駅.天神のショッピングモールと箱崎のイオンモールに足を運んできた。確かに平日でも客数は多かった。しかし、花束や鉢物を手に持っているを殆ど、見かけなかったことも報告しておこう。ショップを視察してみると、切花関係では長さが40Cm位のホームユース向けの商品が陳列してある店舗が多かったし、鉢物も小鉢関係が売れ筋だと店舗の従業員の方から返答をいただいた。

博多ぐらいになると、マンシュンなどの住まいの関係上、長いものや大きいものは売れないことも理解できる、宮崎でもここ5年マンションの建設ラッシュが続いているし、来年3月までに8階以上のマンションが6棟建つことを考えれば、今の博多の小売事情と同じになるので、マンション周辺のテンポでは、臨機応変的な販売手法を取らざる得ないと感じている。

20日の会議終了後、全国都市緑化フェアでもある「どんたく花博」に視察に行ってきた。宮崎で行われた「グリーン博」以上の内容を期待したが、最低であった。メインが「青いバラ」の展示と聞いてパビリオンに出向いたが、私の前に見学していた一般の方も「これって近くの花屋にもある」って、裏切られたようにお話されていたのが印象的だった。その他のブースも花々は枯れかかり、視るところはなく.メンテナンスも最悪であり、食事.飲料も不衛生であった。宮崎のグリーン博が、いかに来場客のことを考慮した素晴らしい大会であったかと再認識させられた。当時の宮崎の行政期間と関係者の方々に再度、敬意を表したい。