IndexNo:343:期待産地=信頼産地
今週は前週並みの販売になっているが、入荷減の状況は続いている。月曜日から草花、球根の担当者が県内を必死に巡回して出荷の要請をしているが、思うように集荷が出来ないでいる。今日も例年の水曜日並みの入荷であり、買参.仲卸の方々から苦情が出てきている。しかし、入荷は減少しているのに単価が追いついていかないのは、花店の小売事情の悪化が原因であることだろう。今朝も葬儀需要での購入が目立っていることは事実である。 今週、火曜から福岡の大菊及び草花の産地視察と西日本花き卸売市場懇談会に出席してきた。この福岡の産地は、半電照菊から年末.1月出しの黄大を中心に白.赤大を約30万本生産して頂いている。また、夏場の新鉄砲百合や通年出荷の孔雀等他などの草花関係も多くの方々に出荷を頂いている。部会長をはじめとする部会員の方々は、市場との連携での生産を中心にされており、出荷面でも信頼のできる産地であり、明るく元気な雰囲気の中に仕事をされ、期待通りに出荷.取引もできる産地である。火曜夕方から23時まで、部会長の家で懇親会が開催され多いに盛り上がり、この産地の強い結束力と感じ今後の取引拡大への思いを再確認してきた。 私は、生産者の方々と接する時は、単に現状の問題を指摘して「今のやり方ではダメだ」と現状の不平.不満は述べない。言い切ることは誰でもできるのである。理想論や抽象論では、現実の農業現場を変えることはできないのである。なかには「こうするべきだ」という、一見具体的な対策、改革案を述べる人もいるが、それが果たしてどこまで生産者の方々のリスクを考慮しているものかと言えば、はなはだ心もとない場合が多いと思う。口頭ではなく、文書でまとめることができてこそ、はじめて具体性をもった『提案』となる。提案する文書をあげて生産の中心であるご主人と奥様を説得する。そうして産地作りをしていくことが私の信念でもある。 |