IndexNo:348:12月商戦のスタート
今週は鉢物市において、ギフト商品及びXmas商品と順調に販売できた。取扱高では、若干の減少はみられたが12月鉢物商戦では、よりよいスタートとなった。切花もこの冷え込みで相場が下落することなく販売できたことは、この商戦に期待する出荷者並びに買参人の方々にも良い影響を与えそうである。 明日は年末恒例の『松市』であり、17日の企画市と含めて当社としては今年の年末の景気動向を決める上で重要な両市である。数量も特級品からカラゲ松まで昨年比105%の増加で販売をしていく。いけ花の激減で上級クラスの商品は苦戦が予想されるが、仲卸や買参等の相対での販売が順調に伸びていることを考えれば、昨年並みでは販売できるものと思う。当社の若松は、四国産と波崎産の商品となるが、品質も例年以上と聞いているので品質にも期待しているところである。 さて、9月の台風の影響で作付けが遅れたことと、ここ1週間の寒さで洋花関係は出荷遅れが目立ってきている。クリスマス前には、荷物も出揃ってくると聞いているが、重油等の高騰で生産者への負担が大きくなっているので市場、買参、仲卸等も考慮して販売.購入していかないと、いずれは私達業界に重く圧し掛かってくると思われる。またも菊系に関しては、カジュアル菊.通常商品も順調に生産出来ており、多くの注文が殺到して対応に追われているが、顧客には迷惑を掛けないようである。最後の「トドメを刺す」上で生産、選別指導での産地周りも担当者が責任を持ってやっているので期待して頂ければと思う。 当社では、12月後半の1週間~10日間のセリ商品及びカジュアル菊等の相対商品に関しては、品目でも違うが最長10ケ月前からの準備に入る。過去の生産状況を把握しながら数量等を決定していく。また、生産技術に於いても多くの情報を生産者の方々に提供して、よりよい商品づくりを徹底しているのである。それだけ市場、生産者側からしてみれば、顧客への供給責任と品質責任を毎年の如く持っていることだけは忘れないで欲しいと思う。それが仕事だと言えば当たり前の話であるが、その当たり前すらできない市場が近年増加しているので、当社への注文が毎年増加していることは感じているのだが。 |