IndexNo:354:景気低迷が本当である

今週、切花.鉢物は、入荷量が減少している。切花は葬儀需要に押されて順調に販売できてはいるが、1月単月の取扱高では昨年より落込んでいるのが現状である。鉢物は苗物の販売が厳しく、売店等の売れゆきが激減していて、もろにその影響を受けている。一方、草花.ラン系は例年並の価格では販売できてはいるが、やはり取扱高面では依然厳しい状況が続いている。

政府関係機関では「景気は上昇している」との情報がマスコミにて発表されている。九州地方の景気でも、そのような情報が流れている。果たして何を考慮して、そのような答えを出していくのかは理解できないところである。生鮮4品(青果、水産、花き、食肉)では景気が上向いているどころではない。むしろ、取扱高は減少して、経営を圧迫している現状である。ときの総理大臣が「痛みを共にして・・・・」と言ってはいるが、地方では一部分どころか、殆どの人達が景気が上向いている等と思っていないはずである。

農業の分野は、もっと厳しい。このコラム上でこのような文句はまずいかもしれないが、北朝鮮やODAに出すカネがあったら、国内の農業繁栄のためにもっとカネを使うべきである。株式の上下で景気は判断して欲しくはないし、本当に景気を判断するのならば、大企業の話だけではなく国民の声をもっと聞くべきではなかろうか。地方の経済の動向を把握して、地方の工業、農業、商業の繁栄の為に私達の税金を必要とするときに使って欲しいものである。