IndexNo:355:変化を読み取り、次の一手を打つ

1月も終わり、累計取扱高では、セリ売り分で6ケ月連続のダウンとなった。花き市場業界に入って23年経つが、台風でダメージを受け歯車が狂い出して修正が効かなくなってきて、トドメは、南国では考えられない寒波の影響、重油高騰による出荷形態の変化等、ここまで厳しくなるとは思わなかった。しかし、トップとして責任は負わなければならないし、来期の目標設定を昨期のデータ等で決定していかなければならない。

簡単に改革をと言うが、これも難しい問題である。その改革案は経営者感覚で見た、経営の全体についての現状とその変化の動向をよくつかんだものでなければならない。最近は、ごく短時間の間に、ある局面の状況が急変することが多い。上文の台風、寒波などがその例である。私が担当分野だけに注意を限定していると、いい改革案のつもりが会社全体からは不適当なものになってしまう恐れがある。

今の時代は、次々と起こる諸変化により、問題のウェートがどんどん変わる時代、あるいはこれまで関係のなかったことが、突然密接な因果関係を形づくる時代なのである。視野を広く持たなければならないのは、言うまでもない。