IndexNo:359:お彼岸商戦とセリ改革
来週からの彼岸商戦を前に大菊を中心とした菊類は、安定相場で取引されていた。しかし、先週末からの球根系が厳しい状況にあって来週への課題を残した。鉢物は量的にも増加しており、セリ場での流れもよく好調である。来週から、お彼岸商戦も本格的に入るので最終情報をお知らせする。 まず、菊類であるが「沖縄産」は、今週に出荷ピークを迎えており徐々に減少傾向にある。とくに小菊類が減ってきそうである。月曜には、そこそこの入荷はあると思うがその後は、かなりの入荷減になりそうである。「県内産」「国内産」に関しては、出荷遅れが目立ってきた。当社のカジュアル菊の産地もお彼岸には、間に合わずに20万本の注文対応ができないでいるし、とくに黄大.赤大が予定数量の5%しか入荷してこないのが現状である。白大は、燃料高騰の影響でダラダラの出荷になり、大きな山がこないのも事実である。また、神馬2号の品種の特性で秀品率が高く、LMSの規格品が激減してきており、中級品以下を欲しい生花商の方々にお叱りを受けている。 洋花.草花.球根系は若干であるが減少傾向にある。スイートピは曇天の影響が出て苦戦していたが、晴天が続くので秀品率が高くなるだろうし、気温も来週月曜から3日程度冷えそうなので集荷体制としては、良品が多く入荷増になることは間違いないとおもう。但し、予定入荷数量は、単価で左右されてくるので市場としても努力していかなければならない。鉢物.苗物は、入荷増の傾向で推移してくる。一年でいちばん売れ時期のシーズンを迎えるので期待している。 セリ改革であるが、小口の買参の方々へのサービスを考えている。小口の買参の方々は、ケース取りとなるとケースの入り数の関係で余りが生じて余分な仕入になってしまいデメリットが生じる。そうなると仲卸で購入されれば良い訳だが、やはり自分自身でセリで買いたいという心境もあるので買い控える状況になってしまう。また、仲卸も在庫を持つという意味で小口売りに積極的になれずにいるのが現状である。セリの改革において、いつにするのかは未定であるが、まず試験的に行い、問題点を解決しながら小分け販売を開始していく所存であるので多くの方々に購入して欲しいと願っている。地方の花き市場は、そこまでしなければ生き残れないのが、取扱高が減少してわかったことである。 |