IndexNo:369:5月市況と今後の予想

今週は、日本花き卸売市場協会総会に16日~18日と出席しているために、月曜と金曜の切花の動向をご報告したいと思う。まず、母の日の市況であるが、8日の月曜日は、全国的に強含みで取引されているようである。しかし、カーネだけの取引をみれば、10日(水)に4割の市場が下げ、12日に4割の市場が下げ相場で取引されたようだ。どの市場も正規ものではない海賊版輸入カーネで泣かされており、この海賊版カーネが下げ相場の原因を作っている。鉢物は、2週前の売り日より前週の売り日の方が高相場で取引されており、出荷者の皆さんに迷惑を掛けずにすんだ。

母の日前日(土曜)と当日に小売調査を行ってきたが、今年は中心市街地のショップも郊外での量販店も客入りは良かったようであった。注目されているイオンの状況は、花束・アレンジと手に持っている人が少なく、衣服やアクセサリー等の、母の日プレゼントコーナーが盛況であった。尚、家庭家電の店舗の「お母さんの欲しい家電」コーナーが盛況であったことには驚いた。時代の流れか、お母さんの好きな花から「お母さんの欲しい家電」とは、花き業界の危機感というものと肌で感じてきたのである。


母の日明けの市況となると厳しい状況が続いているが、来週からは相場も戻ってくるものと思われる。今の状況の要因である大菊の年末二度切分の入荷が激減してくるし、その他の洋花類も入荷が今週で一段落してくるので、供給が減り、需要に追いつかない状況になってくることで、相場も安定してくるものでと思っいる。鉢物に関しては、今期から県外の市場での買付商品を供給する形を取っている為に、地元に無い商品をセリ場に流していくので活気が出るし、県外商品目的にセリ場に来られるお客も増えてくるので鉢物の取扱高低迷に歯止めをしていこうと思っている。