IndexNo:374:花き卸会社と花き仲卸の関係・・・・の今後

蒸し暑い状況下の中で切花は、先週から始まった洋花・球根系の販売苦戦が今週まで続き、市場・買参・生産者と大きなダメージを受けている。大菊を含む菊類は品薄感のためによく売れているのが実情であるが、洋花と球根類を元の相場に戻したいという考えは持っているのだが、この気候では無理かもしれない。鉢物もここにきて需要・供給のバランスが崩れてきており、厳しくなってきたので来週は、鉢物の買付は休む判断をした。7月の中旬には、ギフト用の鉢物に関して商品を提案していかなければならないので「買参から見た売れ筋商品」ということで、買参の方数名に愛知まで一緒に行って頂くように計画している。供給に関して鉢物の買付では、仕入の担当者のセンスやアイデアが大部分を占める。今回は購入して頂く立場で商品を買付させる計画である。仕入担当者も「生の声」が聞けてイイ勉強になると思うのだが・・・・。

先週、宮崎市で全国花き卸協会(仲卸)の総会が開会された。小生も地元業界を代表して、懇親会からの出席となった訳であるが、その中で取扱高の大幅な落込みの市場ほど、卸会社(市場)と仲卸の問題が多々あることを聞かされた。もちろん一方通行での話しではあるが、耳を疑いたくなるような市場も?あることに驚いたのも事実であった。市場は自社の取扱高減を自社の責任と認めずに、その他の原因にしていく傾向が多々ある。当社もそのような時代が過去にあったのでよく理解できる。しかし、それではその他の部類に入っている者には、たまったもんじゃない・・・・。

当社は市場開場以来、仲卸との相互協力は欠かさずにやってきたし、商品の供給や資金面での協力も行ってきた。場外からの買付も4社の仲卸代表者との協議も進めて円満にはいっている。もちろん、当社の集荷の問題で迷惑を掛けている部分もあり、他市場からの買付を私自身が認めている部分もある。しかしながら、市場のお願い事も聞いていただいている5対5の関係である。

市場法改正で、市場の第三者販売や仲卸の直荷引きの問題もこれからの課題となるであろうが、「互いの痛みを理解する」気持ちでやっていかなければ業界の発展はないと思う。また、市場と仲卸の利益追求の為には、互いの立場をどのように理解し、助け合うかがなければ答えは出てこないと確信している。私達、花き市場は『花々』を売っており「怒り」は売っていないのである。また、仲卸の方々にもお願いがある。市場に対して、もの言う口はあっても真の協力する気持ちがなければ、あなた方の「想い」が市場に伝わらないと思う。当社が仲卸との関係が上手くいっているのは「仲卸の痛み」を理解して「卸の痛み」を同じく理解して頂いていることに尽きると思うのだが・・。