IndexNo:375:新規ネット(Web)販売の構築スタート
今週、6月の切花取扱高を支えてきた大菊も通年の取引価格に戻ってきた。その他の球根類と草花類は依然として弱含みの取引となり、生産者の方々に我慢をして頂いている状況である。鉢物も同じ現象であり、梅雨時期の影響を受けている。来週から7月商戦に入るわけであるが、セリ時の販売はともかく、買付集荷並びに販売が好調に推移してくれればと願っている。 昨日から、システム会社と新規ネット(Web)販売の協議に入った。これまでにない新しいアイデアや遊び心?を盛り込んだ販売になる予定である。現在の花き市場では、3つの販売ルート(セリ売り・特販・市場間取引)の確立を強固なものにしないと生き残れないと思っている。出荷者もコスト高による影響で販売先を限定して市場を選ぶ傾向にあるし、市場もそのチャンスを見逃すと衰退していくいっぽうである。しかし、何でも新しいものにチャレンジするには、資金がいるのは当たりまえでこの資金を捻出するのに苦労する。 大都市の大型市場ではともかく、地方のローカル市場では顧客が限定され、中小の市場が奪い合う傾向がある。パイは変わってないのに取った、取られたの繰返してここまでやってきたと思う。しかし、私達、市場マンは様様な販売をやってはいるが、『お客様にお花を販売する』という基本は間違いないのない事実である。 ネット(Web)であれ、相対であれ、セリ時の販売であれ、その基本は変わっていないのである。ようするに顧客の欲しい商品(品目・規格・単価)を市場は集荷して販売していかなければいけないと思う。その手法としてのひとつがネット(Web)販売である。これからシステムの構築に入っていくが、必ず地方のローカル市場でも「更に成功する」ひとつに仕上げていくつもりなので期待していただきたい。 |