IndexNo:377:消費者の生の声を聞けるからこそ発展がある。

今週は、関東・関西の相場が大幅な下落しているために、当社への入荷が増えて週半ばから下げ相場となってきた。正直、迷惑なことではあるが、現状での出荷者の気持ちを考えるといた仕方ないと思うのであるが・・
切花は、7月盆商戦も過ぎると、全国花き市場も今月末までは厳しい販売になるものと思われる。鉢物は買付商品の販売に引っ張られてきたが、夏商戦もそろそろ限界が出てきている。24日には花商組合から2名の方に同上していただき、名古屋まで鉢物の買付をしてくるので担当者もいい勉強になるだろうし、夏ギフト商戦を前に良い形ができればいいと思っている。

先週は出血性胃潰瘍の為に、このコラムは休ませていただいた。やはり身体が資本であると実感している訳ではあるが、5月の母の日明けから8月盆までが勝負と思っていたので、精神的にも肉体的にも負担がきたのだろうと思っている。多くの方々にお見舞いのメールやご心配をいただき心より感謝している。

ところで、病院での看護士の方との話しの中で「最近のアレンジフラワーはラッピングだけが目立ってきており、肝心な中身の花々が美しく見えない」とのご意見をいただいた。小生としては、病院の看護士の方々は、お見舞いのアレンジ等を見る機会が多いので、こういう意見をいただくことについては、多少なりとショックであった。裏を返せば、花屋さんは『花々』を売っていることの基本を忘れて、包装すなわちラッピングに力を注いでいるとの消費者の『生』の声である。

このコラムをお読みいただいている花商さんも反論はあると思うが、末端のユーザーの声として厳粛に受け止めて欲しいと思う。もちろん、ラッピング技術も表に出すことが花商さんの「売り」だとは思うが、『花』を売っていることは忘れてはならないと思う。エンドユーザーに、こういう指摘を受けているからこそ、発展があるし反省もあると思う。このことに関しては、今後の課題として取り上げるべきであり、次の一手を打つべきであるあると思う。それが消費拡大の基本ではなかろうか。