IndexNo:379:お盆商戦と花持ちを考えて販売していくことの基本

先週末の大雨の影響にて、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。私共も昨年の台風14号にて、多大な被害を蒙り、再生まで多くの時間を費やしました。皆様の気持ちも理解できますし、早急な復興を心よりご祈念申し上げます。

さて、お盆商戦に突入前となっている状況であるが、菊類とバラ類は単価も回復し、明るい兆しが見えてきたが、球根類や洋花類が依然厳しい状況下にある。しかしながら、菊類が減少傾向にあることを考えれば、球根類に頼らなくてはいけないことを考えれば、良い方向に進むものと思う。鉢物は、ファレノを中心にギフト用は好調であるが、草花・苗物関係が気温が高い為に売れが鈍いようだ。買付販売も今は我慢のしどころで、赤字の為に販売原票を見ることが辛い?。本当にガマンの時期である。

お盆商戦の状況であるが、大菊類は黄系が不足気味であり、花商の欲しがるクラスのものが極端に少なくなる。小菊類は順調に出荷が見込まれるが、まだSP菊の動向がつかめない。輸入物の入荷の増減が左右してくるが、地元産も含め7日あたりに単価を出さなければ、入荷に対しての反動が必ずくるだろう。洋花は順調に入荷の見込みであるが、ホーズキに関しては、今度の大雨の影響で路地物が減少するか規格外品が多く出てくるものと思われるので、秀品購入は早いほうがいいだろう。ハスやルリ玉やクルクマ・パンパス等も例年並には入荷が見込まれる。

私も毎週、亡母・兄の仏前に花を添えていることで理解できるが、夏場は花持ちが冬場の半分とわるい。となると当然のことながら、花商の仏花販売において花持ちの良い商品を売っていくことが大事なことになってくる。今日は、リューカとSP菊を仏前に添えるようにしている。リューカの花持ちは最高であるので小花だけを変えていくことでお盆前まではいける。果たして、花商のみなさんがここまで考えて販売してくれているか不明であるが、私の意見は消費者の「意見」として考えて欲しいと思う。最近は、このような基本的なこともコラムに書いていることが多くなってきている。しかし、「生の声」として伝えていこうと思っているのでご了承いただきたい。