IndexNo:381:的確な指示・命令があって初めて社員は動く・・・の誤解
今日でお盆商戦も終了し、これからは花商の方々の出番である。天候も明後日までが曇りで15日以降は晴れの予報でまずまずであるので小売商戦に期待したい。今年のお盆商戦は、予想通りの展開となったが一部の商品で集荷が減少して花商の方々にご迷惑をお掛けした。この商戦の取扱高としては、昨年と比べ増加しているが、昨年の8月は売り日で月曜分が一日多いので、8月単月としては昨年並みになるだろう。8月下期の相場で左右されてくるが、社員の努力に期待したい。 さて、今年のお盆商戦では、私はほとんど動いていない。営業会議も出席せずに全部社員に任せてみた。ただひとつ、最終的な集荷の確認と最後のフォローだけは用意していたが、何ら問題なく終了できた。今回のことで心配な部分もあったが、終了して思うこともあった。それは、私達役員である管理職の仕事というのは、一体なんなのか??。そのひとつは当然、管理することにあるのは間違いない。だが、管理することイコール「部下に命令を下すこと」だと思い込んでいる管理職のまだ多いのではないか。私は思うのだが、管理職の仕事は、とにかく「話をする]ことに尽きる。人間というのは、命令ではゼッタイに動かない。社員は「ああ、なるほど、そうだな」という納得をして始めて動き出すことになる。その為には、相手が本当に納得するまで話をするということが重要になってくる。 優秀な部下であればあるほど、主張も多くなる。それに対して「俺は長い間この仕事をやっているんだ」といった言い方では説明にならないのである。この手のゴリ押しで納得させているつもりになっている管理職が多いのではないかと思う。事実、私もそうだったし、昔の話で悪いが、私も営業マンだったからその当時は逆の立場で思うときが多かった。部下は、とりあえず「わかりました」という。でも、決して納得していないのである。私の経験上、その「わかりました」は、①何をいってもムダなことがわかりました。②上司から言われれば仕方がないから諦めますという意味である。 これではモチベーションの高い仕事などゼッタイにできないと思う。相手が納得しなかったら一晩中でも話をするような気持ちを持って対応する。これが、私達管理職の本来行うべき仕事ではなかろうか。社員は、心の底から納得というラインまで到達しない限り、本当に動きはじめることはない。動かしているつもりでいても、それは私達上司が無理やり自分の立場を利用して、力でねじまげているに過ぎないのである。社長業として先輩の方も多々いらっしゃるが、昔のことを思い出して欲しい。上司から指示・命令を受けて動いていた頃を。 |