IndexNo:385:会社は強い者しか必要としていないパート2

今週は彼岸商戦前の週において入荷量も少なく相場も強含みで取引された。来週は、今までの相場を引っ張ってきた菊類の単価が例年並に落ち着くような気配である。やはり関東圏内の菊類の入荷増にて、相場が落ち着いてきたことも影響しているのではないかと思う。洋花類は「敬老の日」需要にて取引が活発になると思われる。鉢物は、今月より買付による入荷増にて、いい意味で取引が活発してきているので、秋期需要に期待しているところである。

さて、先週に「会社は強い者しか必要としていないパート1」として掲載したが、反響も大きく、社員サイドor経営者サイドと意見が分かれるところである。しかし、会社を存続していくには「仲良クラブ」的な経営では生き残っていけないことは理解して欲しいと思う。お互いの接点を何処に持っていくかということであるが、それには両者の考えもあるし、経営者の器量の問題もあると感じている。

会社は、社員を大事にすることは当たりまえであり、「人」中心の経営である。まだ仕事もできない新入社員に出す高額な年棒額・賞与・福利厚生の充実と至れり尽くせりである。ところが、会社があまりにあたたかく優しくしてくれるので社員も世間も誤解するようになってきたと思う。会社は軍隊ではないが、意欲のない者・無能な者・忠誠心のない自分勝手な者などを排除していかなければならないと思う。すべてに弱い人を抱えると敗北の原因になってしまうのである。

会社は、成功することと生き続けることを目的としているので、この目的を達成するためには軍隊同様に弱い人達を排除していかなければならない。しかし、「人」は教育と言う場で強くしていかなければならないので会社は「人」に投資をしていることも忘れては困る。ある程度のレールは引いてはいくが、そのレールに乗るか乗らないかは、社員の「動き」ひとつであるのだ。私が言う「足で稼ぐ」「一歩前に」という言葉の中身は、社員の行動力を高めていくことを目的に社員に述べているつもりだ。当社も6年前に大幅な取扱高ダウンを経験しており、厳しい状況下におかれた。あの時代を二度と経験しないように、その時に感じたことを今も実践させている。だから、私は強い者しか必要としないのである。

社員は攻撃することを求められる。逃げ出さないことを求められる。強い精神を持つことを求められる。旺盛な意欲を発揮することを求められている。『会社は弱い人が存在することが許されない組織である』